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太刀川

太刀川

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たちかわ。あーお太刀川。太刀川アキラ。
Burning Core所属のプロ格闘ゲーマー・立川とは別人。
 
スト2の人気絶頂期とされる『Ⅱ』~『Ⅱ'』時代に活躍していたレジェンドプレイヤー。
1992年に開催された「ゲーメスト杯 ストリートファイターII ダッシュ チャンピオンシップ」という4000人が参加した大会で優勝した。
また、その腕を買われてゲームライターとしての業務や格闘ゲームの製作(バランス調整)に関わっていた時期もあった。
リュウを好んで使用するが、それ以外にもあらゆるキャラクターを使いこなす。
 
俗に「人間性能」と呼ばれる部分が突出しており、シビアなコマンド入力が要求された当時のスト2で完璧な操作を実現させる入力技術・人間離れした反応速度・正確無比な判断力など、その驚異的なゲームスキルで全国のストⅡプレイヤー達の話題を呼んだ。
ウメハラは2016年に行った配信にて「格ゲーが生まれた1992年から現在に至るまで、一番凄いフィジカルを持っているプレイヤー」と評している。

永田正月氏によると、当時関東に存在したゲームセンター「ビッキーズ」ではスト2ダッシュの頃に連勝記録の張り紙があり、20連勝以上すると「◯◯さん◯連勝」と貼り出されるようになっていた。
驚くべきことにそこにはほとんど「太刀川」「ジェイケイ」といった彼の名前やハンドルネームが掲載されており、多いものだと「リュウ70連勝」や「バルログ70連勝」等となっていたという。

その強さは関東のみならず関西勢の間でも響き渡っており、別格扱いされていた。

その後は就職した事でストⅡから離れ、完全に引退した身であったが、熱心なファンからの誘い受けて10数年ぶりに格ゲーコミュニティに顔を出すようになったとの事。

スト2チャンプの清藤とスパ2XチャンプのFOOすけとチームを組み2015年X-MANIAに参戦。
約15~16年振りに大会に出場した。

 
ウメハラ監修の格ゲー漫画、「ウメハラ to live is to game」「ウメハラ fighting gamers!」には彼をモデルとしたキャラクター、飾太刀が登場。
後述する太刀川伝説の数々や、彼の影響を受けて「マシーン研究所*1」を自称し独自の攻略を磨き上げるプレイヤー達、及び彼らと関わる若かりし頃のウメハラの様相が描かれている。

太刀川伝説

スト2全盛期の時代に唯一無二の存在で、多くのプレイヤーから一目置かれていた彼には色々な噂があった。

 ・当時の太刀川を知るザンギマシーン氏は実際に見て驚いたプレイを語っている。
   「ダッシュ全国チャンプたっちー」
   http://zan-ma.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/1-f980.html
   http://zan-ma.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/3-d4bc.html

 ・2016年8月12日の「Daigo the BeasTV」で本人がゲスト出演した際にウメハラは当時の噂を検証した。
  本人に聞いたところ実際にやっていたことがほぼ事実と判明した。
   「BeasTV」8/11 - レジェンドプレイヤー太刀川 - Part 3」
   https://www.youtube.com/watch?v=y0q8xOHxFNU

  以下は伝説として検証された一部である。
   ・リバサ弱昇龍を安定して出す
      スト2ターボ当時は起き上がりに最速で必殺技を出す(俗に言うリバーサル、リバサ)が先行入力を一切受け付けておらず、起き上がった1f目にコマンドを成立させなければならないというシビアなものだった。
      理想は隙の少ない弱昇龍を出すことではあったが、大多数のプレイヤーは弱>中>強とボタンをずらし押ししてどれかの強度の昇龍を出すといった妥協をしていた。押したボタンを離すことでも入力として受け付けているので実質6回ボタンを押していることになり、比較的リバサを出しやすくするテクニックである。
      しかし太刀川は弱の昇龍のみをリバサで出しており、挙句これといったボタン押しのテクニックは使わず指一本かつ1発押しで安定させていた

   ・大足空かしにアッパー昇竜
      スト2´ターボ当時の太刀川が使うケンは、相手のリュウケンが大足を空かした隙の刺し返しに、
     「投げるより簡単」(投げ間合いより遠くから届く為)」という理由で、判定が広いしゃがみ大Pキャンセル昇龍拳を
     実践で使っていたことが語られた。
     ムテガイルによると、ザンギエフの大足空振りにもアッパー昇竜も決めていたという.。
     (https://twitter.com/X_Guile/status/698790527420878848

   ・太刀川デキル波動
      相手に大足をガードされた場合はキャンセルして波動拳を打ち、ヒットして相手がダウンした場合は、
     キャンセルしないで起き攻めに移行する選択行動(現代の用語でいうところの「単発確認」)。
     (大足ヒット時にキャンセルするとその後の安跳びが間に合わない)結果的に「やっていた」と言うが、無意識でやっていたという。
     同様に、キャミイでもしゃがみ中キックが当たったときはスパイラルアローで追撃し、
     ヒットしなかった場合は撃たない様子もウメハラの目撃談として語られた。

   ・ヨガファイアーを見てから跳び蹴り
      強豪プレイヤーの志木が、ダルシムで太刀川のディージェイと対戦した際に語られた出来事。
     志木がヨガファイアーを撃ったときに、ディージェイに跳び蹴りされたのを読まれたと思い、フェイントを織り交ぜつつ撃ったが、
     撃った時のみ跳び蹴りされたという。それを聞いた当時のウメハラはクラハシと再現しようと挑戦したができなかったという。
     ムテガイルもこの件について語っている。
     (https://twitter.com/X_Guile/status/698793764823764994 https://twitter.com/X_Guile/status/698801256710561792

  その他に、ウメハラの目撃談として、下記のことが語られた。
   ・対応がやばい
      対戦には早すぎるといわれるゲームスピード4設定で、太刀川リュウケンに相手キャミイが歩いて近付いて前ジャンプした時に、
     対空昇龍拳はもちろんだが、牽制垂直ジャンプをした際は、太刀川は即座に波動拳を撃ちヒットさせていた。
     技の速度が速いフーリガンコンビネーションを繰り出された場合はバックジャンプキックで迎撃していた。

 他の噂
  ・エアスラを見てから真空
     ディージェイのエアスラッシャーを見てから、リュウの真空波動拳を合わせるのがうまかったという。
    「エアスラは撃つ時に後頭部が光るから簡単」と発言していたらしい。

  ・崩撃雲身双虎掌
     バーチャファイター2以降の結城晶に実装された必殺技で、コマンドは「P+K+G・←↘P+K・←P」と一回ずつ連続入力する。
    当時はコマンド入力の難しさで話題だったものだが、太刀川はコマンドを聞いて一発で成功させたという。

 本人が一番頑張った技術
  ・グランドタイガーを見てから立ち強P
     バルログの立ち強Pはグランドタイガーショットを抜けれる技があり練習をしていたという。
    実際に大会の決勝でそれを実戦し、優勝したことがあるという。
 
また、このような神業の数々を身に着けた過程について太刀川は「人読みなどは置いておき、自分の技術を磨き上げる事に重きを置いていた」「人を驚かせるような、観ている人に自分だと分かってもらえるようなプレイをしたかった」と当時の想いを振り返っている。

ウメハラの目標

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ウメハラは、太刀川の画期的なプレイの数々に衝撃を受けたと語っている。
ウメハラにとって唯一憧れたゲーマーでもあり目標としていた人物で、現在もそのプレイに影響されているという。
(NSB30 sako・ウメハラ質問コーナー+ウメハラジャンケン http://www.nicovideo.jp/watch/sm15691378 (16:50~))

ウメハラが太刀川へのリスペクトで、下記のことをしていたことが語られた。
 ・太刀川がリュウ使いだったことからウメハラもリュウを使い始めた。
 ・太刀川リュウの胴着カラー(Xの小Pカラー)を聞き、ウメハラも同じ色を使っていた。
 ・太刀川がスト2ダッシュで全キャラを扱えていたことを受け、ウメハラもヴァンパイア(シリーズ)で全キャラを使えるようした等々。

関連書籍

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スーパーストリートファイターII完全攻略ガイド―全日本チャンピオン直伝 (ワンダーライフスペシャル)

本名

太刀川 政男 (たちかわ まさお)

愛称

たっちー まさお チャンプ スーパー太刀川 レジェンド 飾太刀 レジェンド・オブ・レジェンド フィジカルモンスター

本拠地

東京都

生年

1974年

プレイ歴・メインキャラ

ストリートファイター
ストリートファイターII(リュウ)
ストリートファイターII'(バルログ)
ストリートファイターII' TURBO(ケン)
スーパーストリートファイターII(バルログ)
スーパーストリートファイターII X(リュウ)
ウルトラストリートファイターII(リュウ)
バーチャファイター2(結城晶)
ストリートファイターV(リュウ)

主な戦績

1992年

  • ゲーメスト杯 ストリートファイターII' 優勝 (月刊ゲーメスト 1993年1月号 No.83)

動画

リンク

Twitter https://twitter.com/tachikawamasao

関連記事

    *1 ウメハラの旧友でもある、ザンギマシーンこと「中州」氏と春麗マシーンこと「LZT」氏をモデルとするキャラクター達。漫画なので多少脚色した描写はあるが、太刀川のように人間離れして精密なプレイをしてくるプレイヤーを攻略するべく「相手のミスに期待しない」事をポリシーとする様子は実在する彼らとリンクしている。




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