Isai のバックアップ(No.3)
Isai
アイゼア
アメリカ・カリフォルニアを拠点に活動していた元スマブラDXプレイヤー
スマブラdx界デビューは2003年からで、Ken、KoreanDJ、PC Chris、Azenと共に「旧・スマブラ五神」の称号を持つ。
メインキャラはファルコンであり、その強暴かつ獰猛なプレイスタイルから「野獣」の異名で恐れられた。
斬新で革新的なムーヴメントをDX界に持ち込んだ彼は多くの者に畏怖されながらも、界隈全体では敬愛される存在だったという。
そのように将来を嘱望されたプレイヤーであったにも関わらず、2007年に彼は惜しまれながらもスマブラdx界から引退。
旧五神の中で唯一DX界に復帰していない彼は「伝説のファルコン使い」として、界隈の歴史の1ページに名を刻んでいる。
覚醒する野性 (2003年)
DX界に参入する以前の彼は、スマブラ64界の強豪プレイヤーとして名を馳せていた。
しかし2003年1月19日、西海岸で開催されたTG4 で"とある"プレイヤーと運命の出会いを果たす。それは後のDX世界チャンピオン「Ken」だ。
初対面で強豪とも知らずにスマブラ64のマネーマッチを Isai に申し込んでしまったKenであったが、そこから彼らは心が通じあって意気投合。
参加したDX部門で最弱キャラのカービィを愛用していた故に尽く粉砕されていたIsai に対し、KenはDXの技術を熱心に教え込んでいったという。
それはIsaiのスマブラ64における驚異的なポテンシャルを見込んでのものであった。
教えられた技術を瞬く間に吸収していったIsaiに向けて、Kenは参加する次の大会の二週間前にあらかじめ現地入りするよう指示。
開催日程に先立って現地入りした Isai はKenと共にチーム戦の練習を開始、両者の間には強力なシナジーが生み出されていった。
かくしてスマブラdx史のなかで"最強チーム"と呼び声高い「Ken&Isai」のコンビが産声を上げたのである。
当時のKen (左) とIsai (右) のツーショット写真
Ken&Isaiの通称「ディアボロ・チョコレート」は、Mew2King&Armadaの「無敵艦隊」に匹敵する"旧世界の最強チーム"として名を轟かせた。
バージニアの決戦 (2004年)
2004年1月10日、東征を行なったIsaiはバージニア大会「Game Over 2004」に出場。
既に多くの東海岸勢は、DX界で急速に台頭していた彼を最大の脅威とみなすようになっていた。
そのような東西の睨み合いが続くなか、戦いの火蓋は切って落とされた。
Isaiはこれまで通り順調に勝ち進み、進出した勝者側決勝で迎え撃つのは最大のライバルAzen。
こうして天下分け目の戦いとされた「バージニアの決戦」が始動する。
Game Over 2004 - Azen (Fox) vs. Isai (Falcon) 1 https://www.youtube.com/watch?v=KNLjgOrkiqI
第一試合、Azenは Isai ファルコンに対し最大有利相性を取れるフォックスをピックアップ。
両者一歩も譲らぬ展開が続いたが、最後はAzenがぎりぎり1ストックを残して辛勝。
Game Over 2004 - Azen (Fox) vs. Isai (Fox) 2 https://www.youtube.com/watch?v=lBanbLWNRuY
続く第二試合、Isaiは対フォックスの不利相性を嫌ったのか、使用キャラをフォックスに変更。
フォックスの実戦経験が不足していたとはいえ、IsaiはAzenフォックスに懸命に食い下っていく。
しかしキャラ経験の差はやはり大きく、Azenがまたしても辛勝となった。
※動画でも映し出されているが、アメリカDX界は2004年まで5ストック制が主流であった(今日の4ストック制が定着したのは2005年ごろから)
その後Isaiは第三試合を何とか奪取するものの、第四試合でノックダウン。"天下分け目の戦い"は3対1でAzenに分配が上がったのである。
Game Over 2004 勝者側決勝 3先
① ② ③ ④
● ● ○ ● 1 Isai (Falcon&Fox)
○ ○ ● ○ 3 Azen (Fox)
結局Isaiは優勝候補と期待されながらもルーザーズで敗れ、大会成績は3位に終わってしまう。
この戦いの勝利によってAzenが覇権争いで先陣を切る一方、初めての挫折を味わったIsai は再起を誓うのであった。
覇者の咆哮 - 全盛期の到来 (2006年)
MLGがスマブラシーンの中心を占めるようになった2006年、トッププレイヤーは大衆からの注目を浴びるようになっていた。
大会は今日でも知られるサーキット方式へ移行。新興プレイヤーが次々に出現し、界隈の勢力図が大きく塗り替えられていた時代でもある。
しかしそんな激動の時代のなか、Isaiは臥薪嘗胆の苦しみをなめながら、覇権奪取のときを刻々と狙っていたのだ。
まず彼が再起のきっかけを作っていったのは、Kenとのチーム戦からであった。
MLG Chicago 2006のチーム戦で2位に終わったが、続くMLG Las Vegas 2006では見事に優勝。
以降も多くのチーム大会を総なめにしたことから、彼らは最強コンビとして確固たる地位を形成する。
MLGのチーム戦を制し、優勝賞金$2500を手にしたKen&Isai
その一方でIsaiはシングルスでKenを撃破するようになり、長年のパートナーへ反逆の牙を向けていく。
宿敵Azenとの死闘から2年。彼は世界チャンピオンのKenを幾度となく制した、界隈有数のプレイヤーへと台頭していったのである。
今思えばスマブラ64出身の彼は、さぞコミュニティから期待をかけられていただろう。
「いずれKenの地位に取って代わる日も近い」 - 新たな王の誕生はもはや目前にまで迫っていた。
しかしその期待の裏で、彼のスマブラdxに対する情熱に大きな変化が。
2007年に開催されたSCCのチーム戦で7位に終わったのを機に、大会参加数が急激に減少していったのだ。
周囲の懸念に対してIsaiは答えた。「スマブラdxへの関心を失ってしまった」と。
全盛期の真っただ中にも関わらず、こうして彼はスマブラdx界から静かに姿を消していったのである。
スマブラdx界から引退 - そして新境地へ (2007年~現在)
先述のとおりスマブラdxへの関心を失い、戦線離脱してしまったIsai。
彼は引退後、DX界から退いた"もう一つの理由"は「スマブラ64に対する愛」であると語った。
やはりシリーズ第一作の「スマブラ64」は、彼にとって"全ての原点"だったのだろう。
以後彼はスマブラ64界に古巣復帰を果たし、瞬く間に上位に登り詰めていく。
そして遂には「銀河最強の男」として、64世界王者の地位を欲しいままにしたのである。
その実力は人間離れしたもので、アメリカにおいて彼の知名度は非常に高い。
また度々来日も行っているだけに、64日本勢なら誰もが知っているほどの人気プレイヤーとなった。
来日時に撮影された64日本勢との写真 (in宅オフ)
こうして64界で名実ともに花開いた彼だが、Apex2014以降はあまり姿を見せていないという。
64&DXのマルチプレイヤーだけに、競技活動の活発化に期待したいところだ。
Apex2013・スマブラ64部門のWF&GFでは日本勢の「貴公子」と激突。熱戦の末に貴公子が勝利し、Apex優勝はお預けとなった。
APEX2013・スマブラ64部門 勝者側決勝&最終決戦 3先
WF GF1 GF2
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
○ ○ ○ ● ● ● ○ ○ ● ○ 6 貴公子 (Kirby)
● ● ● ○ ○ ○ ● ● ○ ● 4 Isai (Mario)
APEX2013 SB64 WF Isai VS Kikoushi https://www.youtube.com/watch?v=jgznXPuoBD4#t=1190
APEX2013 SB64 GF Kikoushi VS Isai https://www.youtube.com/watch?v=Gyv5UENR7aA#t=2506
[スマブラウォッチャー] 南国、ルオカ団長、貴公子が参戦 http://ssbonline.html.xdomain.jp/news/047.html
トリビア
- Isaiは64の大会成績として、SuPeRbOoMfAn(3勝4敗)と貴公子(1勝2敗)の二人を除いたすべてのプレイヤーに勝ち越している。
- HNの発音は「イサイ」ではなく「アイゼア」である。日本人はしばしば間違うが、後者が正しい。
- 彼のYoutubeアカウントネームは「MevseC」という。これは自身がプレイしていたアルカプ(MvsC)に、2つの"e"を加えたものである。
- ネトスマに対してはディレイやラグを指摘しているため、あまり好んでいない様子。
本名
Joel Isai Alvarado
異名
野獣
称号
旧・スマブラ五神
愛称
本拠地
California
生年
1985.3.17
国籍
所属
プレイ歴・メインキャラ
大乱闘スマッシュブラザーズDX (ファルコン)